飛行機恐怖症

飛行機恐怖症は、飛行機に乗ることに極端に恐怖心を抱くタイプの恐怖症です。いわゆる乗物恐怖症のひとつですが、飛行機だけを怖がる人がかなり多いので、よく飛行機恐怖症だけ取り上げて話題にされます。飛行機に乗ると冷や汗が出たり動悸が激しくなったり呼吸がおかしくなるなど、怖いだけではなく身体的に影響が現れるのもその特徴です。しかし、この島国の日本では飛行機に乗れないと海外旅行はまず無理ですし、旅行に行かなくても出張などで飛行機に乗る必要に迫られる機会はあるものです。その度に恐怖と戦いながら飛行機に乗るなど、飛行機恐怖症の人は、辛い思いを強いられています。

実際のところ、飛行機が墜落する確率というのは、地上での交通事故とは比べ物にならないくらい低く、そうそうトラブルがあるわけではありません。しかし、それがわかっていても怖いのが恐怖症。高所恐怖症や閉所恐怖症と相まって恐怖を感じる場合もありますが、飛行機の場合も過去に搭乗した際のトラウマが原因になっていることはよくあります。飛行機は墜落こそほとんどありませんが、乱気流に巻き込まれたりエアポケットに落ちたりして機体が揺れたり小さく落下することは珍しくありません。しかし、初めて飛行機乗った時などに、運悪く用意う事態に遭遇するとそれがトラウマになって、飛行機に乗ることに恐怖を感じるようになってしまうこともあります。

飛行機恐怖症の場合、飛行機に乗る必要がなければ乗らないまま過ごせば全く問題ないのですが、仕事などでどうしても乗る必要があるという人は、少しでも落ち着いて乗れるように自分に合った方法を考えましょう。たとえば、窓から外が見えたほうが怖いという人は閉めてしまえばいいですし、外が見えて状態がわかったほうが安心という人は開けておけばいいのです。眠ってしまうことができれば一番いいのですが、飛行機恐怖症を持つ人は飛行中は緊張しているのでなかなか眠れるものではありません。お酒を飲めば眠れるのならば、お酒をオーダーして気持ち悪くならない程度に体にアルコールを入れてもいいでしょう。映画を見たり、本を読んだり、何か集中できるものを持参するのもおすすめです。

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